こんにちは!
心理カウンセラーのリエコです。
「リトリート」とは
日常から離れた環境に身を置いて、
自分の心の内側に目を向けること。
心身のリセットによる影響か、
リトリート後はこんなお声をよく聞きます。
「眠くてたまらない」
「ぜんぜん頑張れない」
「自分が弱くなったように感じる」
では、
どうしてそんなふうになってしまうのでしょう?
今日はリエコ的見解を述べてみたいと思います。
体の反応には、どんな意味があるの?
★眠い
眠くてたまらない。
日中ぼーっとしてしまう。
これはリトリート後の代表的な「好転反応」です。
リトリートセミナーでは
フォーカスパーソンの課題に自分を重ねることで
「自分と向き合う」作業が繰り返されていきますね。
そして
自分の深い部分とつながり始めると、
蓄積していた感情が解き放たれたり、
ずっと持ち続けてきた痛みが癒されたり。
そうやって
ギュッと抱え込んでいた不要なものを手放すから
そこにスペースが空いて軽やかになり
心も体も緩んでいきます。
「眠い」と感じるのは
究極のリラックス状態だから。
心が癒され、デトックスされたことの証なんです。
★頭が働かなくなる
私たちは、「感じる」と「考える」を同時にはできません。
リトリートでは
自分と向き合う中でたくさんの感情を感じますね。
日常的に頭をフル回転させている私たちですが、
その間、思考は止まります。
リトリート後に分析したり検討したりする作業ができなくなるのは、
思考がゆるゆるに緩んでしまうからなんです。
かくいう私も、
リトリート後の社会生活は、
お役目があるとキュっと頑張って
隙間の時間はハニワの置物のような状態です。
「お、頭が冴えてきたぞ!」と思って時計を見たら15時半…とか。。
★うっかり
社会生活の中で、
私たちは無意識に「周りに自分を合わせる」ことをしています。
・〇時までに出勤する
・周りから浮かない服装を選ぶ
・相手の気持ちを察して動く
そういった「社会の中で演じてきた自分」が
日常と離れた場所に身を置くことで解放され、
本来の自分が顔を出してきます。
もう、繕えなくなっちゃうんですね。
ちなみにですが、
私がやりがちなのは、この「うっかり」!
書類の日付を間違えたり、
各停と急行とを乗り間違えて最寄で下車できなかったり・・とかとか。
普段の私、ちゃんとしてる方だと思います。
それはきっと「ちゃんとしよう」と意識してるから。
リトリート後に「うっかり」が多発してしまうのは、
「ちゃんとしよう」ができなくなった私が社会に放たれるから・・なのだと思います。
うっかりが私の本質って‥複雑!
★吐き気や頭痛
リトリート後の体調不良は、
「感じたこと」に対する生理的反応です。
主なものだと、疲労感、めまい、頭痛、吐き気・・
これには2つの考え方があると思っています。
❶緩んだ分だけ、溜まったものが出てくる。
緊張状態だと感じられない痛みが、
緊張が緩むことで出てくることがあります。
例えば、人前で転んだ時。
恥ずかしくてサッと立ち上がり、
何事もないように振舞うけど、
あとからジーンと痛みがやってきた
・・みたいな。
この症状は、
自分のことを二の次にして
目の前のことに心を傾けがちな
「頑張り屋さん」に多いのではないかと思います。
一言でいうと、
感情がカラダを通してデトックスされている状態です。
心と体はつながっているんですね。
❷「自分の価値や魅力を受け入れられない」という、体の反応
「慢性的な問題」がその人の「価値や魅力」に転化した時、
その価値や魅力が「自分のものである」と受け入れられなかった場合に、
体が抵抗して体調不良を引き起こすことがあります。
今回のリトリートでも、
そういう事例がありました。
ロールプレイで女神様の役をやった方が、
ひどく体調を崩してしまったんです。
彼女はロールプレイで
「女神さま」「魅力的な人」
といったお役目を担うことが続いたんですね。
それは彼女自身の価値&魅力を体現したかのようなお役目だったのですが、
ご本人は
「私が女神様なんて、おそれ多いです」
と言っていましたね。。
・自分にはそんな価値がない(無価値観)
・私がそのようなお役目を担うのは申し訳ない(罪悪感)
そんな心の抵抗が、体調不良を引き起こしてしまうのです。
リトリートの効果
体の反応が理解できると、次に気になるのは
「それって、どこにつながるの?」というところだと思います。
◆癒し
私たちの日常は、ついつい目の前のことに捉われがち。
なので、
日常から離れた環境に身を置いて
心の内側に目を向ける時間を持つことで、
慢性的な問題に気付けたり、
蓄積していた感情が解き放たれたり、
ずっと持ち続けてきた痛みが癒されたりします。
◆本来の自分に戻る
自分と向き合う中でたくさんの感情を感じていると、
心の深い部分とつながるとともに、
いつもぐるぐるしている思考が止まります。
すると、
意識したことはなかったけど、いつも感じていたこと
なんとなくわかっていたけど、スルーしていたこと
そんな、自分の本当の想いに気づきやすくなります。
◆女性性が上がる
頑張りすぎている自分に気づき、
「本来の自分に戻る」のがリトリート。
すると、
頑張り(=男性性)すぎていた部分が修正され、
元の頑張りが発揮できなくなります。
「頑張れなくなった」
「自分が弱くなった気がする」
それはきっと、
自分にムチ打って頑張ってきた人が感じること。
自分の感性(女性性)に寄り添っている状態なので、
感情がでやすくなったりもします。
思考的、自立的、頑張る、支える、責任感、頑固、合理的、行動力、持続、などなど女性性を象徴する言葉:
感情的、依存的、包容力、感じる、寄り添う、癒し、母性、共感力、サレンダー、などなど
◆ビジョンが見えやすくなる
自分の感性に正直な状態(自分軸の状態)だから、
一般常識や人の目を気にしない
「自分が感覚的に求めているもの」を見つけやすくなります。
言い換えると、
「向かいたいビジョンに気づきやすい状態」。
リトリート後に浮かんだビジョンがあったなら、
それは本当の自分が求めているものです。
ぜひ実生活の中に取り入れて、
不要なのにエネルギーを注いでいるものを手放し、
必要なのに取り掛かれていないものに着手して、
より自分らしい人生をクリエイトしてみてください。
*
ざっくりと書いてみましたが、思い当たるものはありましたか?
私たちの生きる社会は「人と人とのつながり」で成り立ちます。
だから、他人軸な側面がある程度は求められるし、
そうなってしまうのは仕方のないこと。
だからこそ、
「意識的に自分をリトリートしてあげること」って必要なんだなと思いました。
他にもあれば是非教えてください。
アップデートしていきます!
心理カウンセラー リエコ