どうしても「父に愛されている」と感じられません。【ココロノマルシェ】

カウンセリング(マルシェ)

愛でつながりたいのにつながれないとき、私たちは「許さない」ことでつながろうとすることがあります。
お父さんとの「新しいつながり方」に向けてのご提案です。

心理カウンセラーのリエコです。

今日は「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談に回答します。
ココロノマルシェとは、根本裕幸カウンセラーのお弟子たちが回答する無料のお悩み掲示板です。

どれだけやっても父に愛されてると感じれません。

こんにちは。
私はずっと父親のことで悩んでいます。

父は仕事が趣味、仕事が1番で家庭顧みずの人です。
私が小さい時から子ども、妻である母に対しても興味関心がありません。

スキンシップを嫌がり、話しかけても喋らず世間話をしたことも殆どありませんし、家族で食事に行ったり旅行に行くこともありませんでした。

そんな父と母はよくケンカし母はよく泣いておりまして、私は夜母と一緒に家を出ていっては車中泊して朝帰る。という事もしょっちゅうありました。

とうとう耐えられなくなった母は
私が中学を上がる前に父親と別居。

父親は私たちに会いに来ることもなければ、
連絡しても無視。次第に私の中で
「私は目の前にいても無視される存在なんだ」
「居てもいなくても無いものとして扱うんだ」
「愛をしても反応も何も返ってこない」
「私は時間もお金も使いたくならない存在なんだ」
と感じ思うようになり、そう感じることすら嫌なので悲しみや寂しさ、大好きだけど愛情を与えても受け取ってもらえない辛さから自分の気持ちに蓋をしてきました。

ずっと嫌われているんだと思って生きていました。

そんな中、仕事やパートナーシップがなかなか上手くいかない状況だったので
色んなセミナーやカウンセリングを受け、感じれる感情は感じて
自分が吐き出したい思いは出し、
言って欲しかった言葉は自分に沢山かけ、
して欲しかったことは時間は掛かりながらも
自分に与え続けていますが何も変わりません。

罪悪感の中に「自分は穢れている」という心理があると知って父は自ら遠ざけているんだろう、それが父なりの愛情なんだろうと頭では分かっても父との思い出もなく
愛されてると感じられる経験がないので
父の愛情がピンっとこないし分かりません。

父に例えば祈る、見守ると言うような愛情を送っても心が暖かくもならないし、何も感じないんです。

父親との距離がパートナーとの距離間で
いつも相手は仕事で忙しい、私に興味がない、会えない、どこにも行けない、そのくせ他の人は愛情を注いで私は注いでもらえない恋愛し、寂しさを感じることやそんな扱いを受けることに耐えられなくなってお別れする。を繰り返しています。

寂しくなった時は怒りに満ちた感情や悲しみを感じては泣き崩れ、感情を感じて落ち着くのループ。

そんな時にいつも家族が欲しい。
毎日たわいもない話をしたり、一緒に出掛けたり、食べに行ったりして、同じものを見たり、感情を味わいたい。コミュニケーションが取りたい。こんなライフスタイルを送りたい。

けどそんなパートナーは現れないし
自分に与えてあげられなくて絶望するんです。

自分の中にある愛情は家にあるお花や観葉植物や、自分が快適に過ごせるようお部屋を過ごしやすくしたり、自分が好きなものに注いでいます。

八方塞がりで何をどうしたらいいのか分かりません。助けてください。お願いします。

(Yさん)

Yさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

これまでたくさん悩まれ、たくさんご自分と向き合ってこられたんですね。

Yさんのお心には、お父様から欲しい形での愛情をもらえなかった寂しさ、つながりを持ちたくても愛させてもらえなかった寂しさもあると思います。

理解しがたく、Yさんに心底さみしい気持ちを感じさせてきたお父さんに対して、怒りや悲しみの気持ちを向けたくなることも、当然あるのではないでしょうか。

そういったお父様に抱いているいろんな気持ちが、現状に反映していると考えて、Yさんはあらゆることに取り組まれてきたんですね。

>愛されてると感じられる経験がないので 父の愛情がピンっとこないし分かりません。

別居をされたのは小学生の頃ということですから、お父様との記憶をたどるにも難しい状況かもしれません。

大好きだから「愛」でつながりたい。
なのに、つながれない。

そういうとき、私たちはネガティブな感情でつながりを持とうとすることがあります。

「お父さんのせいだ」
「お父さんが愛してくれたら○○だったのに」

そんな風に、お父さんを「許さないこと」でつながろうとするのです。

だって、
許してしまったら、気持ちのぶつけどころがなくなってしまいます。
許してしまったら、お父さんとのつながりが切れてしまいます。

お父さんとつながっていたい。
だから、許さない。許せない。

それは、自分が幸せにならないことで「つながり」を持ち続けようとする状態‥とも言い換えることができます。

>八方塞がりで何をどうしたらいいのか分かりません。助けてください。お願いします。

八方塞がりの状態。
Yさんは思いつくことは全部やってこられたのだと思います。

精一杯頑張って、それでもうまくいかないからと自分を責めて、余計に追い詰めてしまっている状態なのかもしれません。

そんなYさんが、八方塞がりの状態から一歩前に進むためにはどうしたらよいのでしょう?

それは「お父様を許す、と決めること」だと、私は思います。

>それが父なりの愛情なんだろうと頭では分かっても父との思い出もなく 愛されてると感じられる経験がないので 父の愛情がピンっとこないし分かりません。

一緒に暮らしていたのはYさんが小学生の頃でしたから、Yさんとお父様の関係性も、当時のままずっと同じなのかもしれません。

それは、ひとことで言うと”子供のポジション”から親を見上げている関係性であり、親からの愛を「受け取る」ポジジョンともいえます。

ここで私がお伝えしたい”お父様を許す”とは、大人になったYさんの眼差しでお父様を眺め、大人同士の関係性にたってお父様に愛を「与える(理解する)」ことをいいます。

「お父さんには、お父さんの事情があったのだろう。私にはなにかわからないけれど。」

そんなふうに捉えて、大人のYさんの包容力で、お父さんの不器用な表現を、不器用な愛し方を、そんなふうにしかできなかったお父さんを、抱きしめてあげるイメージです。

私も似た経験したことがあります。
「父はどうしてそんななのだろう」と思い、父方の親類に話を聞いたことがあったんです。父の幼少の頃のこと、家族関係などなど。
でも思い当たるものがみつからず、それで「父には父の事情があるのだろう、私にはわからないけれど」と受け止めることにしました。
そうやって、自分なりに「父を許す」と納得できる落としどころを見つけていったんですね。
その後、父との関係はゆっくりと変わっていきました。
世界は自分の心のメガネでみていますから、私の意識が変わることで物事の受け止め方や見え方が変わり、それが外側に反映していったのだと思います。

愛してもらった記憶がなくても、その証拠がみつけられなくても、Yさんにとってたったひとりのお父さんですもの。「さみしさ」を感じるのは、大好きだからですよね。

「お父さんを許す(理解する)」と決めて一方的に愛情を向けていくことで、お父様との「新しい関係」にシフトしてみるのはいかがでしょう?

「つながり」って一方的でもいいと、私は思っています。

お父様を許して愛(大好きな気持ち)とつながることで、Yさんがあたたかい気持ちを感じられたなら、それはYさんの中にお父様とのつながりが「ある」ということです。

そして、そんな「与える愛」のマインドを備えたYさんは、物事の受け止め方や見える景色がこれまでとは大きく変わってくると思っています。

おひとりで乗り越えるのが難しければ、ぜひお手伝いさせてくださいね。

お父様との大人同士の成熟した関係性が築かれ、仕事やパートナーシップにもよい流れがやってきますよう、応援しております!

この回答が少しでもお力になれましたら幸いです。

心理カウンセラー リエコ

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