激しい姉と、どう向き合えばいいの?【ココロノマルシェ】

カウンセリング(マルシェ)

お姉様に対する関わりの1つ1つを「自分が与えている」と意識し直す、というお姉様との新しい向き合い方のご提案です。

心理カウンセラーのリエコです。

今日は「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談に回答します。
ココロノマルシェとは|根本裕幸カウンセラーのお弟子たちが回答する無料のお悩み掲示板です。

姉との付き合い方

お力添えいただけたら幸いです。
長文失礼いたします。

私は小学6年生〜中学2年生の期間中
姉から罵詈雑言と軽い暴力を受けておりました。
家庭背景としましては、
私が小学5年、姉が中学1年の時に
母親が不倫をしている事を
母親自身から打ち明けられ、そこから
色々と変わっていった様に思います。

その当時、私は不倫というものを
あまりよく理解しておらず母親が幸せなら
楽しそうなら良いんじゃないか?と
思っており、母親にもその不倫相手にも
従順で可愛いがられておりました。

しかし姉は、母親や不倫相手に反発し
私とは正反対の態度だったため
母親と不倫相手に煙たがられておりました。

私に罵詈雑言や軽い暴力を振るったことを
なぜだったのかを姉に聞いたところ
「私が羨ましかった」
「私が可愛いがられていることが気にいらない」
「私が可愛いがられる事に腹が立っていた」
だそうです。
大人になって思う事は、姉の態度が正しい
といいますか、正常な感情表現だと理解できます。

ですが、あの当時の姉は現在も健在のままで
いまだに、心ない言葉や人が傷つくことを
平気で言います。
その度に、私は傷つき疲弊し鬱っぽくなる事が
多々あります。

大人になっても、姉が怖く、常に恐怖感と
不安感を持って接しています。

姉の機嫌が悪いと、私が原因なのか?
私が悪いんじゃないのか?と責めてしまったり

姉の怒っている声を聞くだけで
ビクビクし、正常な精神でいられなくなります。

また、姉の機嫌や姉から心ない言葉を言われないように私はどういう言葉を発したら正解なのか?など姉の顔色を伺うことにも疲れました。
これもどうにかしたいです。

ですが、そんな私でも、このままでは嫌だと思い喧嘩をしても言い返したり反抗する事も
あるのですが、結局、私にとって辛い言葉や
傷つく言葉を言われて終わりです。

姉に、なぜ人が傷つく言葉を平気で言えるのか
聞いたことがあります。
姉いわく
「腹が立ったら人が傷つく言葉を言わないと気がすまない」
「傷つく言葉を言いたくなってしまう」
「相手を傷つけたくなる」と
言っていました。
私は姉のこの気持ちが全く理解ができません。
どういった心理状態なのでしょうか?

また、こういう姉からの心ない言葉に
傷つかずに済む方法や、今までの傷ついた心を癒す方法、乗り越え方はあるのでしょうか?

姉と距離を置く事は今現在、父の関係で
難しいです。

(かなさん)

かなさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

お姉様のコミュニケーションに悩まれているんですね。

脅威を感じる人がそばにいるとつい意識を持っていかれますし、傷つくような言葉を浴びせられると心がぎゅっとなって、気持ちも萎縮してしまうもの。

それが小さな頃からずっとですから、これまでたくさんしんどい思いをされてきたことと思います。

距離を置くことが難しいなら、なおさらお姉様との向き合い方を考えていきたいですね。

>あの当時の姉は現在も健在のままで
いまだに、心ない言葉や人が傷つくことを平気で言います。

大きな怒りのエネルギーを発散させているお姉様ですが、それを受け止め続けているかなさんも、同じくらいの大きなエネルギーをお持ちなのだと思います。

かなさんのそのエネルギーを、どんな状況においても相手に揺るがされない「しなやかな強さ」に変えていくためには、どんなことが必要になるのでしょう?

 

まずは、自分を守るために。

>こういう姉からの心ない言葉に傷つかずに済む方法や、今までの傷ついた心を癒す方法、乗り越え方はあるのでしょうか?

かなさんが自分を守るために今必要なのは、心の中に「境界線を引くこと」だと、私は考えます。

恐怖を感じると、相手に意識をもっていかれるし、相手の顔色を見ずにはおれなくなるのは自然なこと。だってやっぱり怖いですもの。緊張するし、びくびくするし、本当にストレスだと思います。

だから、恐怖を感じた時ほど意識的に相手と自分との間に「境界線」をひき、相手を「自分の領域」に踏み込ませないイメージを持っていきます。

私は私、姉は姉。

そんなふうに強く意識できると、はじめは恐怖に引っ張られたとしても、だんだん気持ちが落ち着いて、「恐怖にすっぽりと包まれた状態」から抜け出すことができます。

境界線を引くことで、「自分の領域」の中で自分を守ることができるのです。

まずは、自分を守ること。
お姉様に翻弄されてしまう「かなさんの心」を取り戻していきましょう。

 

傷ついた心を癒すために。

そして、かなさんの心の傷を癒すために。

境界線を引いた「自分の領域」の中で、罵詈雑言や軽い暴力をうけて震えている「幼いかなさん」を抱きしめてあげるイメージをしてみてください。

「幼いかなさん」も「大人のかなさん」も、同じ痛みを共有していますね。なので、お互いが傷ついた心を癒しあうイメージをもっていきます。

「怖かったよね、痛かったよね」
「あなたは何も悪くないよ」

痛みを共有しあうその場所は、かなさんの安全地帯。
「幼いかなさん」に語り掛けるその言葉は、自分自身に向けられる言葉ともなり、一人で頑張って耐えてきた「大人のかなさん」の痛みを癒してくれるでしょう。

そして、もしも「大人のかなさん」がお姉様の言動に傷ついた時には、その場所で、自分で自分を抱きしめていきます。自分の気持ちに寄り添っていくのです。

自分の領域の中に「かなさんの心を全力で支えてくれる自分」を置くイメージができると、心に安心が戻って、怖れでいっぱいな状態から離れることができていきます。

ちょっと感覚的な話になってしまいましたが、もしも私のカウンセリングでしたら、自分とのつながりを強くして自分に寄り添うマインドを育てることや、自己肯定感を上げて強い心を育てるアプローチをとっていく感じになると思います。

おひとりでは難しいと感じられたら、カウンセラーのサポートに頼ってみてくださいね。

 

お姉様のこころ。

自分の気持ちをケアできたら、次にお姉様の気持ちを見ていきましょう。

>私は姉のこの気持ちが全く理解ができません。
>どういった心理状態なのでしょうか?

ご相談文を読んで私が感じたのは、
お姉様ってとても繊細な方なのではないかということでした。

罵詈雑言や暴力があると、どうしても「強い」「怖い」って受け止めてしまいますが、もしかしたら虚勢を張らずにはいられないほど弱くて、心はガラスのように繊細な方なのではないかなと思ったのです。

もしもそうだとしたら、罵詈雑言のその奥にあるのは「わかってほしい」の気持ちです。

>母親が不倫をしている事を母親自身から打ち明けられ、そこから
色々と変わっていった様に思います。

かなさんも書いてくださっていますが、多感な年頃にこのようなことがあれば、心が荒んでしまうのは正常な感情表現ですね。

お姉様の中にはいろいろな痛みがあったと思いますが、まだ幼いかなさんがその痛みを感じることなくお母様や相手の方を受け入れている、そして可愛がってもらっていることが、お姉様の中にある「わかってほしい」をさらに大きくしたのかもしれません。
そしてぶつけどころのない感情がかなさんに向いてしまったのかもしれませんね。

では、何を「わかってほしい」のでしょう?

本当のところはお姉様にしかわからないことですが、このような感じなのかなと想像します。
・お母様を誰かに取られてしまったような心細さ。
・お母様の女性の部分への抵抗。
・家族が壊れてしまうことへの痛み。
・お父様への想い。
・私も妹みたいに甘えたいし、愛されたい。
(でも素直に表現できないもどかしさ。)
・お母様のお相手と、本当は仲良くしたい。
(でも素直に受け入れられない苛立ち。)

繊細ゆえに受け止めきれない感情たちを、子供ゆえに上手に伝える術がなく、罵詈雑言や軽い暴力でしか表現できなかったのかもしれませんね。そして、お姉様はその「子供時代のやり方」を今も持ち続けている方なのかもしれないな、と私は感じました。

>「腹が立ったら人が傷つく言葉を言わないと気がすまない」
>「傷つく言葉を言いたくなってしまう」
>「相手を傷つけたくなる」

これは「私が傷つけられたから、相手のことも傷つけたくなる」ということなのではないでしょうか。

もしそうなら、この時にお姉さまが相手にわかってほしかったのは「私を傷つけないで」というメッセージ。罵詈雑言は、相手から自分を守るための抵抗なのかもしれません。

「わかってほしい」の気持ちをこんなふうにしか伝えられないのは残念ですが、人に向ける言葉は自分にも向けているといいますから、お姉様は自分に対しても激しい言葉を向けている方なのかもしれませんね。

お姉様と向き合うために。

>大人になって思う事は、姉の態度が正しいといいますか、正常な感情表現だと理解できます。
>私は姉のこの気持ちが全く理解ができません。どういった心理状態なのでしょうか?

傷つく言葉をぶつけられたら、誰だって傷つくし心が疲弊します。

でも、かなさんはそんな中にあっても状況を客観的に眺めようとし、お姉様を理解しようとしてきました。

そして、常にある恐怖感と不安感で接しながらも、お姉様から決して逃げないのは、かなさんのご家族に対する愛なのだと思います。

>傷つかずに済む方法や、今までの傷ついた心を癒す方法、乗り越え方はあるのでしょうか?

これまでは、お姉様に対して、そしてお姉様から繰り出される恐怖に対して、「受け身」の意識だったと思うのです。

でも、今後のお姉様との関わりにおいて私がご提案したいのは、「与え手」になること。

理解しようとすること、逃げないこと、受け止めること。
どれも既にかなさんがやってきたことですが、

それらを「自分が与えている」と意識し直すことで、気持ちの上で「受け身」の状態から抜け出すことができます。

すると、心に少し余裕ができて、それまで「受け身」の一択だったかなさんに、選択肢が持てるようになります。

「与え手になるか」
「逃げるか」
「抗うか」

選択肢がある中で、自分が「与え手になる」ことを選んでいる。そんなふうに意識できると、また少し余裕を感じられるのではないかと思います。

境界線を引いて「自分の領域」で自分を守りながら、お姉様を理解していく、という新しい在り方を、試してみるのはいかがでしょうか。

自分の心の平和のために。

***

かなさんが、恐怖感や不安感からご自分を守りながら、心の痛みを少しでも和らげていけますように。

そして、お姉様との向き合い方が少しでも楽に感じられるかなさんになりますように。

この回答が少しでもお力になれましたら幸いです。
サポートが必要になりましたら、ぜひお声掛けくださいね。

心理カウンセラー リエコ

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