こんにちは!
心理カウンセラーのリエコです。
どんな未来を生きてみたいですか?
心理学に出会った頃、私はこの質問がとても苦手でした。
「望み」はあるけど、達成したい目標みたいなものは特になくて、ただ毎日を幸せだなぁと感じながら、大好きな人に囲まれて、心地よく暮らしたい。
こんなふうに「叶えたい未来像=ビジョン」をふんわりと描いていた私は、心理学講座でよく登場するこの質問に、いつもウーンと唸りながら頭をひねりました。
そして、「まだビジョンに出会えてないのだ」と興味のあるものに片っ端から取り組んでみたり、「ライフワークセミナー」という根本師匠主催のディープな宿泊セミナーに参加したり・・
たくさん迷走もしましたが、ある時なんとなく悟って、自分にフィットするビジョンをアップデートし続けていたところ、「気づけば欲しかったものを手にしている」ようなことが起り始めて、今に至ります。
かつての私のように「夢や目標はないけど、幸せになりたい!」というみなさまへの応援をこめて、私がビジョンを描くにあたって学び感じたことを書いてみたいと思います。何かのヒントになりましたら幸いです。
ビジョンと「女性性」「男性性」の話。
ビジョンを描きにくいと感じるのは、なぜか?
これには、「女性性」が深く関わっています。
女性性とは、心理的な「女性らしさ」をあらわす概念です。
誰もが性別に関係なく「男性性・女性性」の両方の性質をもっていて、人によってその割合や配分は違います。
【男性性を象徴する言葉】
思考的、計画的、論理的、効率的、決断力、行動力、継続力、推進力、頑張る、分析、評価、などなど
【女性性を象徴する言葉】
感性、感情的、受容、調和、柔軟性、順応性、ゆだねる、包容力、寄り添う、共感、癒し、育む、などなど
ビジョンを描くことが苦手なあなたは、女性性が優位なのかもしれません。(←私のことです!)
感性の豊かさから、理想のビジョンを思い浮かべたりワクワクを膨らませたりが得意な反面、感覚的なものを具体化したり実行することが苦手で、物事の流れや気分が変わった時にはそちらに寄り添ってしまうのです。
さらに言うと、私はこんな性質も持ち合わせてて。
・気分が乗らないと、何も進まない。
・ピンとくることが大事。
・好奇心旺盛であれもこれもやりたい。
・コツコツ頑張り続けることができない。
これでは、いつまでたっても向かいたいゴールが定まらいし、
”想像できても創造できない”ってことになりますね。
もしも過去の自分にアドバイスするなら、私はこんなことを言うでしょう。
「望む」とは「意図すること」だよ。
ビジョンを思い浮かべるだけでは、望んでいるとは言えないのです。
だって、「これが欲しい」とオーダーするためには、自分が何を求めているかを自分自身がわかっていることが大前提だから。
「意図する」のに必要な男性性とは?
ビジョンを描く上で「女性性」が強みにも弱みにもなるのであれば、それをカバーするのが「男性性」です。
それでは、「意図する」のに必要な男性性ってどんなことでしょう?
私は「言語化力」だと思っています。
*
頭の中にイメージを思い浮かべている時、そのイメージは顕在意識と潜在意識にまたがって浮かんでいる、と思ってみてください。
言語化するとき、私たちは「自分の感覚にしっくりくる言葉」を探すわけですが、その作業は、無自覚だった潜在意識の部分を掘り下げます。
その作業が、結果的に「潜在意識」を「顕在意識」に引っ張り上げることになり、「叶えたい理想」の輪郭を一層はっきりとさせるのです。
それが「私はこれが欲しい!」という願いの強さや、「絶対叶える!」というモチベーションにもつながっていきます。
これが、私が「言語化が、望みの現実化を後押しする」と考える理由です。
ビジョンをブラッシュアップしよう。
女性性優位の人は、ふんわりと願います。
それも決して悪くありませんが、もしも自分を幸せな場所に運びたいなら、実現しやすいゴールを設定するのが近道です。
例えば、冒頭の私の望みには、こんな問いかけ(言語化)をしていきます。
「望み」はあるけど、達成したい目標みたいなものは特になくて、ただ毎日を幸せだなぁと感じながら、大好きな人に囲まれて、心地よく暮らしたい。
・私は、どんなことに「幸せだなぁ」と感じるんだろう?
・日常にさらに「心地よい」を取り入れるには何が必要だろう?
・その私は大好きな人たちとどんなコミュニケーションをしてるんだろう?
・私はどんな関係性に心地よさを感じるんだろう?
・幸せを感じる時間を増やすために、今の私にできることって何がある?
・その私は、毎日をどんな在り方で生きているんだろう?
言語化できたら、ビジョンに向かって”今できること”をしていきます。「叶えたい未来」の自分が感じているワクワクを先取りしながら、日常に楽しく取り入れていけるといいですね。
自分にはない発想で、ビジョンを広げてみる。
望みを掘り下げる作業はひとりでも進められますが、自分の中にあるアイデアだけでは広がりにも限りがあります。
そんな時には、自分とは違う発想をもつ人にサポートしてもらうと、広がりも深まりも得られます。
例えば、3月に開催される「予祝ワークショップ」では、”ビジョンが叶ったあなた”になってインタビューを受けるというワークがありますが、このインタビューが、ひとりでやるときの「自分への問いかけ」にあたります。
このインタビューは「自分の中にはない発想」から繰り出されますから、自分の描いた世界観をさらに鮮明にしたり、思ってもない展開につなげてくれることもあるかもしれません。
そして、このワークの面白いところは、”その気”になってインタビューをうけることで、望みが叶った「その先の世界」を眺めることができること。
実際にやってみると、俳優気分で意外と楽しいんですよ!
もしも「インタビューを受けるようなビジョンがないわ」という方は、ふんわりと描いている望みをバージョンアップする作戦会議と捉えてみるのはいかがでしょうか。
インタビューに応えているうちにおのずと視野が広がって、自分が思っていた以上の「望む世界」が見えてくるかもしれません。
不安や怖れがあらわれたら。
「叶えたい未来像=ビジョン」を具体化した時、いざ実行となった時、実行したその後。。
その時々で不安や怖れが生じたり、それ感じたくなくて無意識に「望み」を遠ざけてしまうことがあります。
もしもお心当たりがあれば、それは「自分と向き合う」ことでしか気づけない、とても重要なサイン。
きっとそれは、あなたがあらゆるものに対して無意識に持ち続けてきたものだからです。
望むビジョンに向かうにあたって、これらのネガティブな感覚と向き合うことは、その先の人生を豊かで軽やかにします。
ひとりでは難しいと感じたら、カウンセラーを頼ってみてくださいね。
まずは「小さな望み」を叶えよう。
コレというビジョンが浮かんでこないなぁ。
そんな時には、ひとまず今の自分を「よい気分」にしてみてください。
・いま何が食べたい?
・体は冷えていないかな?
・気持ちが上がることって、どんなこと?
こんなふうに問いかけて、自分をよい気分にするための”小さな望み”を叶え、今できる最高のおもてなしを自分に与えていきます。
小さな望みを叶えると、その上にある望みとつながり始めます。
それが習慣化されると、自分の本音とつながりやすくなり、自分が本当に叶えたい世界に気づけるようになっていくんです。
「ビジョンを描く」とは、自分を愛すること。
ビジョンの言語化は、自分に「なにが欲しいの?」と問いかける作業です。
「本当の本当はどうしたい?」
「どうしたら、しっくりくる?」
そうやって自分の声に耳を傾け、「自分の本音」とつながりながら、より自分にフィットしたビジョンにブラッシュアップして、描きだされたビジョンに自分を導いていきます。
そう考えると、ビジョンを描くって「自分を愛する作業」ですね。
*
なんだか立派なことも書きましたが、私自身はあまり気負わずゆるくライフワークを進んでいます。
欲しいものがわかると道を選択しやすいし、怖れを感ることがあっても進む道は外していない気がします。
コレって言える夢や目標には今も憧れるけど、究極のところ楽しければいいし、「自分らしい選択」だと自己満足できればいいし、ご機嫌でいられたらいいかなって思っています。
でもそうしているうちに、ささやかだったり流動的ではあっても「望み」がたち、叶ったあとに「あ、望んでたやつだった!」となることや、不意に考えもしないところから願いが叶ったりすることも増えました。
はっきり思ったことはなかったけど、望みを「引き寄せ」られているのかも。
*
これから始まる1日1日は、あなたの「未来」に確実につながっています。
あなたには叶えたい「望み」はありますか?
どんな未来を生きてみたいですか?
心理カウンセラー リエコ