心理カウンセラーのリエコです。
自己受容。
心理学ではよく目にする言葉です。
ざっくり言うと「どんな自分も受け入れること」をいいますが、言葉の意味はわかっても掴みづらいものの1つではないでしょうか?
「よし、どんな自分も受け入れるぞ!」と意気込んでも、実感に落としづらいというか。。
私は以前「全受容」を体感した経験がありその感覚は知っているのですが、実践しているつもりでもあまり実感につながらず、手探りしている状態でした。
でもやっとわかった気がしました。こういうことなのかって。そして今、とても地に足のついた心地。。
今日は、私がその境地に至った話を書いてみたいと思います。
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4月にコロナに罹患してからずっと体調がすぐれません。
しんどい。しんどい。
早く元気に戻りたい。
そう思いながら、元気な時には普通にこなせていた作業量をこなせないことに無力感を感じ、少し体調が戻ったと思ったらこんどは首ヘルニアを発症して首にコルセットをつける日々。。
そんな「しんどい」を感じ始めて3ヶ月が過ぎました。
で、ある時思ったんです。
私はいつまで「しんどい」を憂いながら過ごすんだろうって。
仕事復帰してもなかなかパッとせず普通の生活をしんどく感じる中で、このところずっと途方に暮れたような状態でした。
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「しんどい」と憂いている状態って「元気な状態」が基準になっています。
自分がパワフルに動ける状態を知っているから、現状の「動けない自分」にがっかりしてしまうのです。
私はもともとすごく体が丈夫で、数年前まで病気はほとんどなかったし入院経験もありません。心理学を学ぶ前は「しんどい」に蓋をしてハードワークをこなし続け、丈夫な体を武器にブルドーザーみたいに乗り切ってきました。
それが体感に残っているから、動けないことがすごくストレスなんだろうな。
だからつい現状を「マイナスの状態」って捉えしまい、いつも「ゼロに戻そう」ともがいている感覚がありました。
そうなると「ゼロに戻る」までの日々は自分の「ない」を確認し続けることになって、だからすごく気が滅入ってしまうのです。
じゃあ、どんな状態になったら「ゼロ地点に戻った」と感じられるのか?
そう思って、自分の元気な姿を思い浮かべてみたんです。
すると、そこに現れたのは「なんでも体力で乗り切れちゃう頃の私」。
たどっていくと、体の強制終了で休職する前(5年前)の私の姿でした。
そりゃ無理だわ!
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私は「今の自分」をぜんぜん受け入れられていなかったんです。
・すぐヘトヘトになってしまう自分。
・首に負担がかかると腕がしびれてしまう自分。
「元気な自分」を基準に据えて、今の自分の「ない」ことばかりを見て落胆し続け、今できることも探さずにその場にうずくまっている状態だったんですね。
自己受容とは、どんな自分も受け入れること。
現状の自分を自分自身が理解して受け止め、いいところも悪いところも、魅力的なところも不満なところもすべて「それが私である」と認めて、無条件に受け入れることをいいます。
結局のところ私は「健康である」という条件付きでしか、自分のことを受け入れられていなかったのです。
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「今の自分」で生きていこう。
体調がすぐれない現状を「それが今の私である」と認めて受け入れよう。
いま自分ができることを一生懸命やればいいんだ。
ここにきて、やっとそう思えました。
そう思えたらなんだかホッとして。
自分に課していたものを背中から下ろしたような、自分に許されたような、そんな安堵感。。リトリートで感じた「全受容」の感覚と、やっとつながれたのでした。
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「自己受容」して現状を受け入れたら、どうなったか?
なんだか急に道が開けたような気持ちになりました。
現状に立てないと、目指したいことへの導線を引けないですもんね。
天井を眺めるしかできなかった状態から、空の下でのびのび~と腕を伸ばしている気分です。
以前みたいなスピードは出せなくても、スモールステップで前に進んでいけばいいや。
よくよく思えば、倦怠感もヘルニアも先月よりずっといい状態なんです。
これまで「ない」ことばかりに気をとられて、自分の変化に目が留まらなかったけど、これから体調が回復するにつれてできることが増えていくのかなぁなんて希望を感じられるようになったのも、自己受容の嬉しい恩恵だなと思います。
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そうは言っても、いまの自分を受け入れられないよ!
自己嫌悪しちゃう人、完璧を目指しがちな人の中には、そんな風に感じられる方も多いかもしれません。
その感覚、私もまだ生々しく覚えています。。
振り返って思うのは、心の習慣が作用しているということ。
自己受容には、自分を受け入れるための心の土壌作りが必要なんじゃないかなと思っています。
この自己受容の感覚をどうしたらクライアントさんの体感に落とせるのか?そこに至る導線を探っておきますね。
そして私自身も「自己受容」をもっともっと深めて、自分の中にホッとした感覚をいつも持っていたいです。
心理カウンセラー リエコ