こんにちは!
心理カウンセラーのリエコです。
今日は、GWに開催された根本師匠のリトリートセミナーを振り返ります。
今回はスタートからとても深いセッションが続いて、私も流れ弾に当たり初日から大流血。。個人的にヒットしたテーマは「コントロール」でした。
コントロールとは
コントロールとは、相手を自分の思い通りに支配しようとする行動をいいます。
その目的は「自分の身を守ること」。
自分が傷つかないように、相手や状況をうまいことコントロールして、自分の心理的な安全を守ろうとするのです。
でも「他の誰か」じゃなくて「自分自身」をコントロールしてしまうことがあるんだよね、というのが今回のテーマでした。
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「自分をコントロールする」ってなんだか奇妙な言葉ですよね。でも、自分が安心安全であるために、自分に制限をかけたり、不都合な感情をなかったことにしたり‥ってこと、ありませんか?
私には心当たりがありました。
それは私にとって「自分を守る術」だから手放す発想もなく、いつからか習慣化されて、自分を制限している意識などないまま自分をソコに置き続けていました。
でも、たまに違和感を感じることがありました。
なんだか息苦しいなって。
それが何かはわからなかったけど、今回のリトリートで「コントロール」の話になった時、これか・・と腑に落ちたのでした。
「自分をコントロールする」とは?
「自分をコントロールすることがある」と聞いて思い浮かんだのは、会社生活でした。
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私は今の職場が大好きです。
業務過多で大変な時期もあったけど、尊敬できる社長や上司やお仲間たちと一緒に仕事ができて幸せだし、好きな仕事に就けていることにも感謝しています。
そんな私は、入社して以来”この職場にふさわしい人になりたい”と思ってきました。そして、無意識に自分を「会社の求める人材」に寄せていきました。
それは「自分が勝手に作り上げた人物像」なのですが、いつからかそれが私の中に「枠」として確立し、手放せないものになりました。
要は、”会社の求める人材”という枠にハマるよう「自分をコントロール」して、その中で「自由に」生きていたんですね。
自分らしく仕事をさせてもらっているので、パッと見は「自分軸」なのですが、会社の求める人材という枠の中に生きているのですから、実は「超他人軸(会社軸)」。
そうなると、「安心安全である」というメリットはあっても、枠の外に出ることができないし、枠の外側から何かを受け取ることもありません。
私の「コントロール」の話。
具体的な例でいうと。
私はいま体調を崩しているのですが、まとまった休養をとりたいとなった時、私の作った「枠」と、体を休めたいという「心の声」とがぶつかったんです。
当時すごくしんどかったし、職場では「リエコさん顔が真っ白だよ」と同僚からよく指摘され、家にいる時間はほとんど横になっていて。
そんな状態にもかかわらず、私には「休養をもらう」という発想すらなく、出勤しながら回復を目指していました。
たまたまですが、私のチームには私と同時期に「腰痛を発症した人」と「重病が発覚した人」がいて、支えあってしのいでいる状況だったからです。
私の不在で、誰に負担がかかり仕事にどんな支障があるのかわかってしまうし、「会社に迷惑をかける=会社が求めていない人材」という勝手な観念が、私の安心安全を揺るがす不安となっていました。
リトリートセミナーに参加したのはそんな葛藤を抱えていたタイミング。
初日に「コントロール」の概念を知りハッとして、そこからセッションを重ねるごとに「しんどい、休ませて」っていう心の声を無視できなくなり、最終的には「心の声」に従ってお休みをもらうことにしました。
仲間も上司も「こちらのことは気にせず、しっかりよくなるまでお休みしてください」と優しく受け止めてくれました。実際のところ大変だと思います‥とても感謝しています。
それは、自分が勝手に作った枠。
私の中にあった「休むなんてダメだよ」の声は、安心安全の枠の中に居続けたい私のささやきでした。
よくよく考えれば、休養前は仕事もたびたび休んでいましたから、まとまった療養をとって早く回復した方が周りへの負担は軽減できたでしょう。
でも「休むなんてダメだよ」の枠の中にいると、そんな発想も持てません。
とても窮屈な世界にいたんですね。
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私たちの世界は「自分の意識が作ってる」といっても過言ではありません。
自分へのコントロールは、その「意識」に作用していきます。
でも、そもそも自分を制限するなんて意識はなかったんですよ。
私は「安心」が欲しかっただけ。
「不安」の感情がとても苦手なのです。
どうしてそんなに不安を怖れるんだろう?
カウンセリングが必要ですね‥
自分の世界を広げよう
自分を「コントロール」する心。
その大元には防衛本能があります。
自分が傷つかないように、自分を安全な枠の中で生きさせようとするのです。
でも、もしも
「自分の望みになかなかたどり着かない」
「毎日の生活にうっすらと窮屈さがある」
「都合の悪い感情はなかったことにしてしまう」
といった感覚に心当たりがあれば、
いちど自分の中に無意識の枠がないか振り返ってみてはいかがでしょうか?
そして、「安全の枠を作ってその中に生き続けるやり方」を、「ビジョンに向かって導線をひいて進むやり方」に変えていけたら、より自分にフィットする世界にたどり着けるはず。
枠の中にいると「自分のこと」ってよく見えないから、そんなときにはぜひカウンセラーのサポートも使ってみてください。
枠を手放して、私たちの世界をもっともっと広げていけますように!
心理カウンセラー リエコ