ネット詐欺に遭遇して「自分を愛する」の体感を知った話。

ココロのこと

こんにちは!
心理カウンセラーのリエコです。

コロナ感染で2週間も仕事を休んでしまいました。
そして「ちょっと元気でてきたかも」なんて感じていた矢先のこと。なんとなく開いたパソコン画面がおかしなことになり、緩み切っていた脳みそをフル回転させられるような事態に・・

インターネット詐欺です。

一難去ったら、また難がやってきた!
なんてドラマチックなんでしょう。。

急にパソコンが固まって、「異常なウィルスが侵入しました」と警告音がして、「マイクロソフトの連絡先」が画面に表示されて。

けたたましい警告音、「ウィルス」とか「情報漏洩」というワード・・すっかり気が動転して、平常心が飛んでいっちゃって。

カーソルは動かないし、もうどうしようもなくて、表示された番号に電話してしまったんです(←絶対に電話しちゃいけません!!)

そのあと、パソコンを遠隔操作され、多額の「ウィルス除去費用」を請求されました。

「マイクロソフトの外国人スタッフ」を名乗る詐欺師の日本語がすごく下手で、「何を言ってるのか分からないから日本人スタッフと代わって」と言ったら、ヤマモトと名乗るカタコトの日本人が出てきて、それでやっと「ん?おかしいぞ」と気づきました。

とにかくすごく怖かったし、詐欺だと気づいたら恐ろしくて震えが止まらなくなり、震えた手でどうにかパソコンの電源を切ったものの、そのあと1時間半の記憶がありません。。

起きてしまったことは、仕方がない。
今は何も起こっていない。
今できることをしよう。

現状を受け入れて動き始めたのは、2時間後。
初動が遅い!笑

遠隔操作されたことで、どんな悪いことをされたのか、パソコン内のどんな個人情報が流出してしまったのか、自分の被害状況を把握できないことがさらに恐ろしさを掻き立てます。
どうしよう、大変なことになっちゃった。
怖ろしくてたまらないけど、とにかく動かなきゃ。。

クレジットカードを止めないといけないし、
パソコンも初期化しないと。。

カード会社に連絡するのですが、どこもなかなか電話がつながりません。
緊急連絡先だというのに!
でもつながるまで、待つしかありません。
ひたすら待つことしかできません。

翌日丸一日かけてそんな作業を1つ1つやっていきました。そして、つながらない電話を待ちながら、だんだんだんだん腹が立ってきました。

つながらない電話を待つ、この時間。
これだって被害です。

不安で眠れないことも、
食事が喉を通らないことも、
必要なことが手につかないことも。

怒りが止まらなくなりました。
「もうこれ以上、私の時間も心も奪わせない!」

きっとこれが、私が「自分軸」を取り戻した瞬間です。

怖れの中にいる時って受け身(相手軸)なんだなと思いました。

心の準備もないまま降ってきた災いですもの、それは受け身にもなるわけですが。すっかり心を奪われてたな‥と思います。

そうやって、恐怖で相手をコントロールするのが詐欺の手口。ホント許せない!

こんな出来事に恩恵なんてあるわけがないと、しばらくはプンプンしてたのです。でも、あとからやってきた「体感」が、私にとって、この出来事の大きな恩恵となりました。

コロナに苦しんで、詐欺に巻き込まれて、ヨレヨレになりながらも”今できること”を懸命にこなしている自分に対して「負けないで!」と励まし、「頑張ろ!」と応援しているうちに、内側から力強く湧いてきた「体感」です。

それは、困り果てた自分に全力で寄り添う慈愛の気持ちや、心細い自分を全力で支えようとする強い気持ちを、「困り果てている自分」が受け取った状態なのだと思います。

自分自身に「与える」気持ちを、自分自身が「受け取って」、とてもあたたかいものが心の中いっぱいに満たされて、奪われていたパワーが自分の中に戻ってくるような、そんな感覚。

これが”自分を愛する”の「体感」なのかな、と思いました。

危機的な状況ゆえ、いつも以上に自分と強く結束したのかもしれません。でも、この感覚がいつも自分の中にあったらどんなに心強いでしょう。

”自分責め”の過去が長かった私にとってこの「体感」はとても鮮烈で。日々いろんなことがあるけど、いつでもこの感覚に戻ってきたいなぁと思ったのでした。

 

******ここからは後日の加筆です。******

インターネット詐欺の顛末をいうと、、
後日、友人からのアドバイスがあって「情報処理推進機構」の相談窓口に連絡をしてみました。そこで教えてもらったのは、ざっくり言うと、こんなことでした。

★詐欺の手口は「インターネット広告」を出し、そこにアクセスしてきた人を狙ってお金を請求するもの。
異常な警告音を鳴らして「あなたのパソコンがウィルス感染しましたよ」とうその情報を伝え、「ウィルスを取り除いてあげるから料金を払ってね」といって料金を請求するのです。
★被害者自身がアクセスし、アクセスのキーを自分のパソコンに打ち込むことで、遠隔操作できるような状態になる。
要は、私が電話をしなければ何も起こらないし、もちろんウィルス感染もしていないんですね。
★パソコンのセキュリティ設定をしていれば防げること。
怪しいネット広告が入り込んできたのは、私のパソコンのセキュリティ設定が稼働していなかったことが原因でした。

気になる方は、いちどパソコンのウィルス対策をチェックしてみてくださいね!

 

心理カウンセラー リエコ

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