「ショコラ ショ」と自己価値の話。

ココロのこと

心理カウンセラーのリエコです。

ずっと前に読んだ小説にこんな描写がありました。

母親が小さな子供に「ショコラ ショ(ホットチョコレート)」を手渡すんです。「熱いから気を付けてね」って言いながら。

たったそれだけなんだけど、当時の私は「フランスの日常にはショコラ ショが普通にあるのかー」とその異文化な描写にキュンとなり、

「いつか一流のショコラティエで飲んでみたい!」と思いながらも
そこまで強い願望でもなかったのか機会を逃し続け、

そして先日、満を持してその日がやってきたのでした。

表参道ヒルズにある、JEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)。カフェが併設されています。

お席に通されて、私は迷わず「ショコラ ショ」をオーダー。
友人は「ショコラ ショ」にチョコがちょこっとついているセットを。

憧れの「ショコラ ショ」。
口当たりが柔らかくて濃厚なのに甘さが残らず、ショコラのコクと香りだけがふんわり残ります。
とってもとっても美味しかったです。至福!

「ショコラ ショ」パリジャン

 

そして友人のセットには、ショコラとマドレーヌがついてきました。
マドレーヌは「抹茶」と「オランジェ」が選べます。

ボンボンショコラの下には、つぶつぶショコラ。

 

あとからSNSで知ったのですが、「ショコラ ショ」を美味しく作るための掟なるものがあるらしく。

空気を含ませながら、牛乳を温める小さな鍋に牛乳を入れて弱火にかけて温める。泡立て器を休むことなくやさしく横に振るように混ぜることで、急激な沸騰を防ぎつつ、全体的に空気を含ませる。

②一気にパウダーを加える
牛乳が人肌程度に温まったところでプードル(ショコラ粉末)を一気に加える。

③沸騰しないように、撹拌しながら温める
牛乳を混ぜ続けながら、プードルをしっかり溶かす。プードルを加えてからは、手を止めることなく泡立て器を横に振り、空気を含ませることを意識しながら混ぜ続けることが大切。沸騰しないように、ときどき火からおろし、温度の上昇を防ぐ。

「<ジャン=ポール・エヴァン>ショコラ ショ、作り方の極意」より

なんて繊細なんでしょう!!
オーダー後、なかなかやってこないはずです。

実は「こないなー、こないなー」と厨房の奥に目をやると、コック帽をかぶった女性がシャカシャカとものすごく大きな音をたてていました。あのシャカシャカは、泡だて器で「ショコラ ショ」に空気を含ませている音だったんですね。

思っていた以上に、丁寧に手間をかけて作らていたのです。次に訪れた時にはもっと大切に味わってみよう。。

大切に作られているものって、その物の価値を上げるんですね。

大切にされることで、その価値が上がること。
それは「自分自身」についても言えるなぁと思いました。

「心の声」に耳を傾けて、自分を心地よくすること。
「体の声」に耳を傾けて、自分を労わること。

外側からは見えなくても、自分と丁寧に向き合っていることは、自分自身がよく知っています。
そんなふうに大切に扱っている自分のことを、簡単に粗末にはできなくなります。

自分の価値を上げるのも、自分なのです。

そして、「心の声」や「体の声」が聞き届けられて癒されたら、自分自身に対してちゃんと感謝を感じたいなと思いました。

すると、自分を大切にしてくれている自分のことだって、粗末にはできなくなります。(ややこし!)

社会生活にまみれていると、目の前のことや時間に追われて、ついつい自分を後回しにしてしまうことも多いですよね。

「自分と向き合う」って意識的にやっていかないと根付きにくいかもしれません。

でも、そうやって自分の心を豊かにしていくと、それはゆるがない自己価値になります。

「無価値観」って誰でも持ってる感情だし、癒すのが難しいと言われるけど、こうやってこつこつと自己価値を上げて癒していけたらいいですね。

 

心理カウンセラー リエコ

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