「虚弱体質」を心理学のアプローチで改善するなら?【ココロノマルシェ】

カウンセリング(マルシェ)

心理カウンセラーのリエコです。

今日は「ココロノマルシェ」に寄せられたご相談に回答します。
ココロノマルシェとは、根本裕幸カウンセラーのお弟子たちが回答する無料のお悩み掲示板です。

心理学からの虚弱体質への改善アプローチ

カウンセラーの皆様、こんにちは。

医学的なアプローチではなく、心理学に基づく虚弱体質の改善方法を探求しており、皆様の知見をお借りしたいと考えています。

この問題には真剣に取り組んでおり、すてきな回答をくださったカウンセラーの方のカウンセリングを受けたいと思っています。

私は、西洋医学では問題がないとされていますが、東洋医学(漢方内科)では虚弱体質と診断されています。長年にわたり、滋養強壮(気虚改善)のための漢方薬を服用しています。

症状としては:

  • コントか!というくらいすぐ疲れる
  • 1人前を食べられない
  • 添加物の多いもの(ソーセージなど)を食べると腹痛になる
  • 冷たいものも同様(アイスなど)

「虚弱体質にメリットはあるの?」
→ないと思うんです。。子供のころは母が看病してくれて嬉しかったけれど、大人になると一人で体調不良と一緒にさみしく過ごしていますから。
もしかして無意識にメリットがあったりするんでしょうか?

「元気満々になったらどう?実は怖いんじゃない?」
これも、NOなんです。元気満々になりたいんです。やりたいことがいっぱいあるんです。

「エネルギーをうまく使えていない?」
これはYESだと思います。以前より改善したものの、体がついてきてくれません。

この体質は遺伝性でした。母と姉もそうだったのですが、2人は年を重ねるとなぜか体が丈夫になっていきました。年を重ねて穏やかになったのではなく、荒々しく暴力的になったのですけどね。怒りを発散することですっきりしたのでしょうか?

何か思い当たる改善方法や提案がおありでしたら、どうぞ教えてください。
ありがとうございます!

(Kocoさん)

Kocoさん、初めまして。
心理カウンセラーのリエコです。

Kocoさんは長年にわたって体質改善に取り組まれているんですね。

ご相談文を読んでまず感じたのが、「体の声」をしっかりキャッチされている方なのだなということ。そして「自分の気持ち」ともしっかり向き合われていますね。素晴らしいなと思いました。

「西洋医学では問題がない」のに体調がすぐれないこと。
私にも経験があります。

なんでだろう?
どうしたらいいんだろう?
原因や改善方法を探すのですが、コレといった答えが見つからず、数年かけて自分の体との付き合い方を学んできました。

そして今、とても実感しているのが「心と体はつながっている」ということ。Kocoさんが目指している「身体面」と「心理面」の両方からアプローチしていく方法は、とても理にかなていると私は思います。

ご相談文を読んで私が経験から学んだことを書いてみました。
Kocoさんはすでに気づきのこともあるかともいますが、ご参考まで。

 

体調を崩すと陥りやすい心理状態

私はもともと体が丈夫なタイプ。
自分の「元気な状態」を知っているだけに、体調を崩したあとの葛藤はとても大きなものでした。

私が陥りやすかったのはこんな状態でしたが、
Kocoさんにお心当たりはありますか?

◆自分に暗示をかける

「体調が悪い」と自覚があり問題だと感じていると、不調を感じるたびに「ほらやっぱり!」という感覚に陥ります。
それは「体調不良」の証拠集めをして「ほらね、私は体調が悪いのよ」と自分に念押ししている状態にも似ています。
それが習慣化するとアファメーションのように心に刷り込まれ、「私は体調が悪い」と自分に深く印象づけていきます。

◆「健康な人」と自分とを比較する

私の場合はよく「健康な時の自分」と「現状の自分」とを比較していました。
そして「前はできたのに」と嘆いていました。
すると、できないところや足りていない部分にばかり目が向くので、回復した部分に目が届きません。

 

>コントか!というくらいすぐ疲れる
やりたいことがたくさんあるのに、すぐに疲れてしまう。。
Kocoさんは、もどかしい気持ちを抱えながら体質改善に取り組まれているのかもしれません。

どうにかしたいという気持ちが強いほど、不調な状態に目がいってしまうこともあるのではないでしょうか。

人は、心に不安があると「ない」ことに気持ちが向いていきます。すると、改善されている部分があったとしても、不調に意識が向いていくことになります。

これは人間の防衛本能によるもので、自分を守るための自然な働きなのだそうです。

本能が「ない」ものをみてしまうなら、私たちは意識的に「ある」を見ていくことが必要になりますね。

「ある」ものを自分自身に認識させていく作業は、心身のバランスをとるうえでも、とても大切な要素となります。

定期的にご自分の状態を振り返り、以前よりも改善された部分を探してみるのもおすすめです。

 

無意識のメリットがあるとしたら?

>無意識にメリットがあったりするんでしょうか?

虚弱体質なことで日常的に不調を感じているKocoさんには、メリットなんて思い浮かばないかもしれません。だってしんどいですもんね!

でも「意識は5%、潜在意識は95%」といいますから、潜在意識を掘り下げていくと、そこにはKocoさんの気づかない本音が隠れているかもしれません。

もしもKocoさんの潜在意識が「現状にメリットがある」と考えているとしたら、どんなことだと思いますか?

カウンセリングでしたらKocoさんに直接お話をうかがいしていく部分ですが、ご参考までにいくつか思いつくことを挙げてみます。

❶怖れの気持ち

>やりたいことがいっぱいあるんです。
「やりたいことがあるのに、取り掛かれない」という状況にメリットがあるのだとしたら、そこあるのは「怖れ」かもしれません。
取り組みたいことがKocoさんにとって大切であることほど、うまく運ばないことへの怖れは大きくなります。
「取り掛かれない」という状況があれば、トライしなくても済むし、そうすることで失敗も生じないし絶望も生まれません。
いつまでも「希望」や「あこがれ」のままとっておけるのです。

❷「丈夫になること」へのイメージと「なりたい自分」のイメージにズレがある

>荒々しく暴力的になったのですけどね。
>怒りを発散することですっきりしたのでしょうか?
お母様とお姉様は、「丈夫になる」ことで荒々しく暴力的になったんですね。そんなお二人が周りに怒りを発散する姿をみて、Kocoさんはどんなふうに感じますか?
もしも、虚弱体質克服後のビジョンに「こんなふうになりたくない」と感じる状態が据えられているとしたら、「丈夫になる」ことに対して抵抗が生じるかもしれません。もしもお心当たりがあれば、そのビジョンを「なりたいビジョン」に書き換える作業をお勧めしたいです。

❸何かを抑圧している

”怒りを発散することで元気になった”というご家族の背景が私はとても気になります。同じ環境にKocoさんもいらっしゃるからです。
この部分に関する記載がないので、ここからは私の想像になりますが、お母様やお姉様がそうだったように、Kocoさんにも何かしら「心を抑えること」があって、それが「身体面での抑圧」につながっているのかもしれないなと思いました。

 

Kocoさんの無意識が「現状にメリットがある」と考えたなら。
ご参考までに思いついたことを挙げてみました。
違っていたらゴメンナサイ!

自分のことって、自分には見えないといいます。
もしもひとりで掘り下げるのが難しいと感じたら、カウンセラーを頼ってみてくださいね。

 

心と体はつながっている

さいごに。

私も疲れやすい状態が続き、苦しい時期がありました。

疲労はダメージが大きいほど回復に時間がかかる、ということはKocoさんはすでに把握されているところだと思います。

心理面への影響をみても、疲労のダメージが大きくなるほど、心理的でも不安を感じやすくなり、物事を敏感にとらえやすくなっていきます。

そして、心理的に不安定な状態は眠りを浅し、体の回復を遅らせます。

心と体はつながっていますね。

疲れを感じたらしっかりと休養を取られて、引き続きお体をお大事になさってくださいね。

この回答が少しでも参考になりましたら幸いです。

 

心理カウンセラー リエコ

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